ストライクウィッチーズ

ストライクウィッチーズ STRIKE WITCHES

ここではTVアニメ版について記述。小説版『いらん子中隊』については『ストライクウィッチーズ スオムスいらん子中隊シリーズ』を参照。

用語や登場人物（アニメ版）

時代

1944年。ヨーロッパ大陸の大半が敵・ネウロイの手に落ちてしまっている。

連合軍第501統合戦闘航空団

通称『STRIKE WITCHES（ストライクウィッチーズ）』。ドーバー海峡に面したブリタニアに所在する、対岸のガリアの解放を戦略目的とした航空団。基地は一つの島をまるごと城塞にしており、海側にストライカーユニット用の滑走路を持つ（通常の航空機の離着陸も可能）。保有戦力は航空型ウィッチ部隊10名（アニメにて宮藤が加入し11名となる）。世界各国のエースが集まる精強部隊である。

ストライカーユニット

魔女が足に装着する、機械の箒。足を差し込んでいるように見えるが、ストライカーユニットの中は魔道エンジンなどが詰まっており、実際には足は異空間に納められている。現状の技術力では超音速での巡航飛行は不可能（偶然音速を超えたことはある）。キャタピラを持った陸戦型ストライカーユニットも存在する。

魔女

魔法の力が比較的認知されている世界ではあるが、実際に魔法を使うことが出来るのは一部の女性に限られる。また、空戦をこなせるだけの魔力は２０歳を過ぎると失われてしまう。ストライカーユニットを動かすだけでなく、それぞれ固有の魔法を使うことも出来る。

使い魔

魔女（ウィッチ）は魔力を使う際に、固有の使い魔を体に憑依させる。使い魔は様々だが、憑依させたときには魔女にその動物の耳と尻尾が生える（エーリカ・ハルトマンは例外で、左右の髪の先端の色が変わる。いらん子中隊の迫水ハルカは使い魔がタヌキだが耳と尻尾は三毛猫にしか見えない）。コミック版宮藤の使い魔（豆柴の九字兼定）やいらん子中隊の穴吹智子の使い魔（狐のコン平）は人語を高い水準で解するが、これは稀な例らしい。

ネウロイ

世界を滅ぼす、人類共通の敵。一説によれば有史以来人類を脅かしてきたらしい。1930~40年代のネウロイは航空機や陸上兵器の姿をとり、圧倒的な攻撃力と防御力で人類を蹂躙する存在である。『コア』と呼ばれる赤い核を持ち、ここに強力な攻撃を受けると全体が爆散する。また、金属で作られたものに同化、取り込む能力を持ち、漫画版やテレビアニメ最終話ではその能力を発揮して登場人物たちを危機に陥れている。学習能力、もしくはコミュニケーション能力とおぼしきものを持ち、テレビアニメにて登場人物へのコンタクトを試みている。また小説版『いらん子中隊』においては人間を操っている、また人間を模倣する描写がある。極めて謎の多い存在である。

テンプレート:rb(宮藤芳佳,みやふじよしか)

扶桑皇国出身、１４歳（アニメ６話にて１５歳に）。階級は海軍軍曹。使用するストライカーユニットはA6M3a零式艦上戦闘脚22型甲。使い魔は豆柴・九字兼定。それまでストライカーユニットを装着したこともなかったが、実はストライカーユニット開発者の父を持ち、生来の強大な魔力でいきなり飛行・実戦を体験するという、主人公属性の星の下に生まれた少女。固有魔法は強力な治癒魔法。また、他と比べて圧倒的に大きな防御結界を張ることが出来る。その一方、魔力のコントロールに難がある。おっぱいに惹き付けられるという困ったくせがある。はいているものは紺色の旧式スクール水着、のようなアンダースーツ。通っていた学校の制服も同じ仕様であった。

テンプレート:rb(坂本美緒,さかもとみお)

扶桑皇国出身、１９歳（劇中にて２０歳になる）。階級は海軍少佐。宮藤とおなじくA6M3a零式艦上戦闘脚22型甲を使用する。使い魔はドーベルマン。豪放磊落かつ情に厚い。「はっはっは」と明朗に笑う。現在型のストライカーユニットの開発にもパイロットとして関わっていた。固有魔法は右目の魔眼。ネウロイのコアの位置を正確に確認できるほか、遠距離のものを視認する際にも使っている。はいているものは紺色の旧式スクール水着、のようなアンダースーツ。７話では上着を宮藤に貸して、アンダースーツのみの姿を披露した。『オフィシャルファンブック』に置いてルッキーニとおなじく基地内の自室の設定画が公開されなかった（『扶桑の撫子のプライドを守るため』とされている）。

ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ

カールスラント出身、１８歳。階級は空軍中佐。『ストライクウィッチーズ』の隊長を務める。上官や政治家に対しても臆さず進言する。なお、相手の政治家とは時のブリタニア首相チャーチルであった。使用するストライカーユニットはBf109G-2。使い魔は灰色狼。同じカールスラント出身のゲルトルートやエーリカとは長いつきあい。固有魔法は三次元空間把握。坂本の魔眼と連携させることでさらに高度な認識が可能。はいているものは紺のローレグ。かつては白のローレグであった。

リネット・ビショップ

ブリタニア出身、１５歳。階級は空軍軍曹。使用ストライカーユニットはスピットファイアMk.IX。使い魔はスコティッシュホールド（猫）。対戦車ライフルによる長距離射撃を得意とする。固有魔法は弾丸に多くの魔力を与えることによる有効射程・威力の強化。しかし、生来の性格のせいか訓練の成果を長い間実戦で発揮することが出来ずにいた。『ストライクウィッチーズ』の中ではシャーリーに次ぐ巨乳。はいているものは白のローレグ。リボンのワンポイントつき。なお、リネットのみ名前の元ネタが一ひねりされている。

ぺリーヌ・クロステルマン

ガリア出身、１５歳。階級は自由ガリア空軍中尉。使用ストライカーユニットはVG39。使い魔はシャルトリュー（猫）。貴族の子女であり、非常に高いプライドを持つ。美緒に尊敬以上としか思えない思慕を募らせている。ネウロイに占領されてしまった祖国への思いは並々ならぬものがあるらしい。固有魔法は周囲への雷撃。使用後は髪の毛が逆立ったりするので、奥の手としている。はいているものは黒のストッキング。サーニャの履いているものよりは薄手。下にもう一枚履いていないと『擦れてしまう』らしい。

エーリカ・ハルトマン

カールスラント出身、１６歳。階級は空軍中尉。使用ストライカーユニットはBf109G-6プロトタイプ。使い魔はダックスフント。撃墜数２００機を超える超エース。天才的なセンスを持ち、祖国からの期待も極めて高いが、本人は明朗かつ極めて自由奔放な性格。また『片付けられない女』で、祖国から贈られた勲章も空き瓶などと一緒に床に放り投げていた。固有魔法は大気操作。空戦機動の補助や衝撃波の竜巻を纏うことにより敵の殲滅に使うことも出来る。『いらん子中隊』に配属されたウルスラは双子の姉妹（TVアニメで描かれる1944年現在ではウルスラもエースとなっている）。はいているものは薄緑のローレグ。見付からなければ履かずに廊下を出歩くぐらいはしてしまう。親しい者には『フラウ』の愛称で呼ばれることがある。

ゲルトルート・バルクホルン

カールスラント出身、１８歳。階級は空軍大尉。使用ストライカーユニットはFw190Dプロトタイプ（試作６番機）。使い魔はジャーマンポインター（犬）。ミーナの副官的存在で、規律に厳しい軍人気質。固有魔法は他を圧倒する怪力。ウィッチは魔法の力で重たい機関砲なども装備できるが、ゲルトルートは両手にそれぞれ機関砲を持って高度な空戦機動を行うことが出来る。かつての戦闘で妹を救うことが出来ず、そのことが心の傷となっている。その妹クリスは劇中にて幸いにも回復し、姉妹は再会を果たした。はいているものは水色のローレグ。７話にてはくものがなくなった宮藤に、自分のはいている『ズボン』を渡そうとした。実は年下に甘いのかも知れない。親しい者からはトゥルーデと呼ばれている。

フランチェスカ・ルッキーニ

ロマーニャ公国出身、１２歳。部隊の最年少である。使用ストライカーユニットはG55チェンタウロ。使い魔は黒ヒョウ。階級は少尉。遠距離からの射撃を得意としている。普段は年相応（以上）の人なつっこいマスコット的存在かつトラブルメイカー。固有魔法は光熱エネルギーを一点集中する事による攻撃特化魔法。射程が極めて短いという欠点を持つが、高速で飛行するシャーリーに思いっきり投げてもらう（自分がミサイルのように突っ込む）ことで解消できる。基地の随所に秘密基地をつくっており、その全容はあきらかではない。毛布があればどこでも眠れるので、基地内の自室は放棄されている。はいているものは青の縞パン、にみえるズボン。

シャーロット・E・イェーガー

リベリオン出身、１６歳。階級は陸軍大尉。愛称『シャーリー』。使用ストライカーユニットはP-51D。使い魔はうさぎ（尻尾は丸くない）。部隊一のナイスバディで『グラマラス・シャーリー』とも呼ばれる。大変おおらかな性格で、結果オーライの考え方をしている。固有魔法は高速移動。ストライカーユニットによる初の超音速飛行（非公式）を成し遂げた。はいているものはライトパープルのローレグ。魔道エンジンなどのメカニックに明るい。なお、名前の元ネタである人物がTVアニメ放映時点で存命しているのは、シャーリーのみ。

サーニャ・V・リトヴャク

オラーシャ出身、１３歳（第６話にて誕生日を迎え１４歳に）。階級はオラーシャ帝国陸軍中尉。使用ストライカーユニットはMig60（本作で登場するユニットの中で唯一元ネタとなる航空機がない）。使い魔は黒猫。『ストライクウィッチーズ』の中では唯一、銃砲ではなくロケット砲『フリーガーハマー』を装備する。極めて存在感の希薄な、夜型少女。部隊の夜間偵察飛行はサーニャが中心となってシフト組みされている。固有魔法は長距離電波探査。発動したときには頭に八木アンテナ状の魔法針が発生する。はいているものは黒のタイツ。

エイラ・イルマタル・ユーティライネン

スオムス出身、１５歳。階級は空軍少尉。使用ストライカーユニットはBf109G-2。使い魔は黒狐。つかみどころのない不思議ちゃん。言葉にもいまいち抑揚がない。サーニャに強く惹かれており、ガールズラブとか百合といった境地に至ろうとしている。冷静な判断力を持つスオムスのトップエースだが、自分の恋愛に関してはとんでもないヘタレ。固有魔法は限定的な未来予知。敵弾を全て回避する事が可能。はいているものは白いタイツ。

ズボン

パンツのようなもの（第７話参照）。なお、サーニャが纏っている『スカートのようなもの』はベルトらしい。この世界では若い女性は大体このズボンを着用する。なので、恥ずかしくない。

登場人物（アニメ以外）

ウィルマ・ビショップ

リネットの一番上の姉（８人姉妹）。王立ファラウェイランド空軍所属。ブリタニア出身であるがブリタニア空軍の訓練期間が長いと知って、ファラウェイランドに出奔、航空歩兵の資格を得てから、ブリタニア防衛部隊の一員としてヨーロッパに戻ってくる、という超行動派。ずば抜けた魔力は持たないが、20歳まで無事に戦い抜いた。1939年現在で16歳。オジサン趣味らしく、後に30歳年上の人物と結婚して家族を驚かせる、とのこと。

ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン

所属はスオムス空軍飛行24戦隊。エイラの元々の所属が飛行24戦隊なので、同僚同士である。直情家であり、エイラのイタズラによく引っかかっていた。スオムスのエースだが、なぜかストライカーユニットを壊すことが多く『ついてないカタヤイネン』と呼ばれる（味方を巻き込んだり致命的なダメージを負うようなことはない）。仲間には『ニパ』という愛称でも呼ばれる。固有魔法は超回復。使い魔（雪イタチ）との相乗効果で、多少の怪我はすぐに治ってしまうらしい。

テンプレート:rb(竹井醇子,たけい じゅんこ)

扶桑皇国海軍リバウ航空隊所属の少尉（コミック版２巻にて大尉）。欧州派遣部隊においては坂本美緒の上司だった（階級では追い越されたことになる）。欧州派遣後は扶桑本国で後進の育成に尽力し、その後ロマーニャの第504統合戦闘団に招聘された。コミック版『天空の乙女たち』では芳佳の才能を見いだしたのは竹井であり、坂本の役割を果たしていることになる。通称『リバウの貴婦人』。明朗でお姉さん気質。指導者としては、個人の戦闘技術よりも集団連携や平均レベルの底上げを重視するタイプで、マンツーマンのスパルタな坂本とは好対照。

ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ

カールスラント空軍中尉。統合戦闘飛行隊『アフリカ』にて活躍するエースオブエース。通称『テンプレート:rb(黄の１４,ゲルベフィアツェーン)』。酒好きで、自分のテントの中にカウンターバーを作っている。軍の上層部にかなり顔が利く。同人誌『アフリカの星』に登場。

テンプレート:rb(加東圭子,かとう けいこ)

マルセイユによって統合戦闘飛行隊『アフリカ』の隊長に祭り上げられてしまった、扶桑皇国陸軍大尉。かつて扶桑海事変ではいらん子中隊の穴吹智子やその戦友加藤武子とともにエースとなったが、その後墜落事故を起こし、入院したまま２０歳を迎えて引退。従軍記者として世界を回るうちにマルセイユと出会い、教官として軍に復帰することを決意。しかし、陸軍のいいかげんな態度のせいでなぜか最前線であるアフリカで大尉として復帰することになってしまう。同人誌『アフリカの星』の登場人物。

マイルズ

ブリタニア王国陸軍第４戦車旅団C中隊指揮官。階級は少佐。自らを含む陸戦型ユニット12両でアフリカ戦線を戦い抜いている少女。最後まで諦めない強さを持っている。ハルファヤ峠の攻防戦ではマルセイユと共闘した。同人誌『アフリカの星』に登場。

シャーロット

カールスラント陸軍軍曹、１４歳。『元魔女』であるフレデリカ・ポルシェ技術少佐が開発した試作重戦車ユニット『６号ティーガー』のパイロット。戦うことを恐れて何も出来ない少女であったが、戦うことを決意したそのとき、ついにティーガーの魔道エンジンを起動させることに成功する。同人誌『砂漠の虎』の登場人物。

メモ

• 「パンツじゃないから恥ずかしくないもん！」のコピーは各方面に衝撃を与えた
• 略称として『ストパン』と呼ばれることがある。これは先述のキャッチコピーからきており『ストライクウィッチーズ　パンツじゃないから恥ずかしくないもん！』の略である。
• 『パンツじゃないから恥ずかしくないもん！』キャンペーン終了後にはWebサイトにて『パンツじゃないから恥ずかしくないもん？　ごめーん、それもう終わっちゃったんだ』とエーリカによって告知された。
• キャラクターデザインの島田フミカネの画集によれば、島田はパンツとして描いている模様である。
• アニメ放送終了後には角川スニーカー文庫の販促として『パンツはココロの中にある』キャンペーンが実施された。パンツだらけである。
• コミック版である『天空の乙女たち』は主人公こそアニメと同じ宮藤であるが、展開が異なっている。
• 平成20年度（第12回）文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品（アニメーション部門／長編（劇場公開・TV・OVA）に選ばれた。ネタかと思ったら本当だった。

商品情報

ストライクウィッチーズ スオムスいらん子中隊シリーズ

アニメ版の数年前、別の場所・別のキャラクターが活躍するシリーズ

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ストライクウィッチーズ オフィシャルファンブック パンツじゃないから恥ずかしくないもん コンプリートファイル

• bk1

テレビアニメ「ストライクウィッチーズ」のオフィシャルファンブック。各話ストーリーガイド、メカ設定、世界観の紹介、スタッフインタビュー、キャラクターガイドなどが満載。

島田フミカネ ART WORKS

• • キャラクター原案および原作者である島田フミカネの画集。ストライクウィッチーズ関連のイラストも収録されている。

話題まとめ

チャットログ

• IRC log: #もの書き 2008-12-09　平成20年度（第12回）文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品のリストの中に

リンク

• AnimeGuide