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− == 『[[地獄少女]]』第二章([[地獄少女(ドラマ版)|ドラマ版]]DVD) ==
− [[地獄少女(ドラマ版)|ドラマ版『地獄少女』]]は、2006年から2007年にかけて、[[日本テレビ]]と[[静岡第一テレビ]]で、深夜枠放映された、関東、静岡のローカル番組。[http://hiki.cre.jp/write/?DjicokuSyoujyo マルチメディア展開された「地獄少女」コンテンツ群]の1タイトル。
− 『地獄少女』第二章は、ドラマ版のDVD、第二巻。
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− <amazon>B000MRP2CM</amazon><br />販売元=バップ
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− ;原作
− :地獄少女プロジェクト(原案=[[わたなべ ひろし]])
− ;企画制作
− :[[日本テレビ]]
− ;製作協力
− :[[泉放送制作]]
− ;製作著作
− :[[D.N.ドリームパートナーズ]]、[[バップ|VAP]]
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− === 概要 ===
− TVドラマ版の第四話〜第六話が、採録されている。
−
− == 用語や登場人物 ==
− ;地獄少女
− :地獄通信にアクセスできた人物の前に姿を現す謎の少女と、噂されている。
− ;地獄通信
− :誰かに強い恨みの念を抱いている人物だけが、インターネットで、深夜0時ちょうどにアクセスできるコンテンツ。<br />依頼したい人物がネットでアクセスできると、通例、まず、モニター画面の中ほどに、小さな人魂のような炎の画像が灯って消える。そして、画面は、“あなたの恨み、晴らします”と書かれた下に、恨む相手の氏名を書き込み、送信するためのフレームと送信ボタンとが1つずつ用意された、シンプルな画面になる。
− :ドラマ版では、毎回番組冒頭、タイトル画面の直前に、地獄通信の画面をメインにした画像に、[[斧アツシ]]による、次のようなナレーションが被せられる。
−
− <blockquote>
− 深夜0時にアクセスできる「地獄通信」。ここに晴らせぬ恨みを書き込むと、地獄少女が顕われて、憎い相手を地獄に落としてあげる。子供たちの間で広まった都市伝説のような噂は、実は本当だった。
− </blockquote>
−
− :第四話「逢魔の砌」で、喫茶店あるる館のマスター西は、柴田一に「午前零時に現われる地獄のサイトだよ。送信すると、地獄少女が恨んでる相手を地獄に流してくれるのさぁ」と聞かせる。
−
− === 第四話「逢魔の砌」 ===
− ;閻魔あい(岩田さゆり)
− :第四話冒頭、遮断機が降りて警報のなる踏み切りの両側で、閻魔あいとが見詰め合う様子が描かれる。このシーンは、第三話「嬰児の夢」の最末尾に置かれた画像と同様。<br />電車が通過し遮断機があがると閻魔あいの姿は消えている。
− :第四話「逢魔の砌」で、閻魔あいが物語の今で劇中に登場するのは、中島健太が、葛城吉隆の事務所の入ったビルからつまみ出される場面になる。
− *第五話「偽りの墓碑銘」冒頭、柴田つぐみが一に幻視を語るシーンに続き、夜の森の中で、木の枝を組んだだけの十字架の前に、閻魔あいが立つシーンが挿入される。十字架の下から、女性の手が突き出されるが、力尽きる様子を、あいはみている。
−
− ;柴田つぐみ(入江紗綾)
− :フリージャーナリスト柴田一の娘。小学校六年生の女子。
− :第四話冒頭、遮断機が降りて警報のなる踏み切りの両側で、閻魔あいとが見詰め合う様子が描かれる。このシーンは、第三話「嬰児の夢」の最末尾に置かれた画像と同様。<br />電車が通過し遮断機があがると閻魔あいの姿は消えている。そして、自室のベッドから起きるつぐみの様子に構成され、冒頭のシーンが、つぐみの夢だったかのように演出される。<br />続くシーンでは、パジャマのままキッチンに起き出したつぐみが、遅く帰宅した父の柴田一と会話。「まだ起きてたのか?? 又、視たのか?」と訊ねる一に、うなづくつぐみ、というやり取りが演じられる。
− :下校時、あるる館に寄るつぐみは、たまたま来店していた一と一緒に帰宅。帰宅途中、路上で、閻魔あいが藁人形を中島健太に手渡す様子を幻視。うわごとのようにして、一に聞かせる。
− *第五話「偽りの墓碑銘」冒頭で、柴田つぐみは、夜中に起きだし、仕事をしている柴田一に「森の中に十字架が視える」と、幻視について語る。
− **翌朝、朝食時、つぐみはもう1度幻視について一に語る「森の中に十字架が立ってて、『光ここに眠る』って書いてあった」。一は気にするなと言って出かけるが、直後、つぐみは新たな幻視を視る。それは、教会の近くで、少女(本多美里)が監禁されている家に閻魔あいが入っていき、藁人形を手渡す光景だった。
− **第五話の劇中、柴田一と稲垣稲垣隆史の会話で、柴田つぐみは「来年中学」つまり、今は小学校6年生であることが語られるる([http://hiki.cre.jp/write/?DjicokuSyoujyo-Animation 第1期アニメシリーズ]では7歳と設定されているので、1年生か2年生の低学年になる)。さらに、つぐみの母(柴田あゆみ)が失踪してから「もう5年」らしいことも会話される。
− **つぐみは、新しく視た幻視のことを携帯で一に相談するが、今ほんとうに忙しいからその話は帰ってから、と言われてしまう。つぐみは「もういいよ、お父さんなんかに何も話さない」と携帯を切る。
− **柴田つぐみは、あるる館に顔を出し、マスターに八王子への行き方を訊ねると、一人で出かけて行く。
− **八王子駅についた柴田つぐみは、携帯に柴田一からの通話が着信するが通話を拒否。交番で道を尋ねながら、幻視で視で視た教会を探していく。つぐみはやはり幻視で視た、教会近くの阿部智史の家に無断侵入(あるいは、幻視で視た監禁されている少女を救いたい一心か?)。
− **つぐみは、侵入した阿部智史の家で監禁されている本多美里を発見。「一緒に逃げよう」と言うが、足枷繋がれ、怯えきった美里は無理だ、と言う。そこに阿部智史が現われ、つぐみの事を「新しい妹」と呼ぶ。「あんたの妹なんかじゃない」と言うつぐみは、阿部ともみ合い、部屋の窓ガラスを割ることに。
− **柴田一は「つぐみいるのか」と声をかけてくるが、おそらくガラスの破片で出血した阿部智史は逆上。ナイフを手に、柴田つぐみを脅かす。そこに、一が踏み込んで来るが、阿部がナイフを振りかざすタイミングで、本多美里が藁人形の紐を解く。そして、一がつぐみを抱きかかえると、眼を見開いたつぐみが「来た」とつぶやき、阿部の前に地獄少女が顕われる。
− **第五話のエピローグに相当するパートでは、阿部智史の家に救急車と大滝警部が駆けつけていて、柴田つぐみと一は、救急車で搬送される本多美里を見送る。つぐみは「地獄少女が、助けてくれたんだね」と一に言うが、一は無言。
−
− ;柴田一(西村和彦)
− :柴田つぐみの父親。スキャンダルをネタにゆすりなどもするダーティーなフリージャーナリスト。
− :雑誌「SPASH」編集長の稲垣隆史によれば、「お堅い政治経済誌の元エース」。<br />稲垣隆史から受ける取材の仕事で、万が一の時はでっち上げても記事を作るよう示唆されるが、「インチキはやらない。でもネタはとってきますよ。これでも、ジャーナリストの端くれなんで」と見栄をきる。
− :稲垣から受けた取材で、麻生マリンに再接触、ひき逃げ事件の時に車に乗っていただろう、と揺さぶりをかけるが、直後、麻生マリンが消失したとしか思えない状況に立ち会う(消失そのものは目撃していない)。
− :柴田一は、麻生マリン消失の話をあるる館のマスターに話、地獄通信の噂を聞かさせると、からかわれたように思う。そこに下校途中のつぐみが来店し、父子で帰宅することに。帰宅途中、一は、つぐみの口から、閻魔あいが藁人形を依頼人(中島)に手渡す場面の幻視についてを聞く。<br />その日の深夜、一は、ノートパソコンで地獄通信へのアクセスに成功する。が、笑い出すと「凝ってるよぉ」と独り言を言う。
− :おそらく翌日、葛城吉隆の事務所が入ったビルを張っている柴田一は、ビルからつまみ出される中島健太を目撃。公園のベンチのような場所で、手にした藁人形を見つめている中島に声をかける。地獄少女に藁人形をもらった、と言う中島に「君は、ほんとに地獄少女なんて信じてるのか?? そんな子供だまし」と言う。そして、中島から、彼が目撃したひき逃げ事件の真相を聞きだし、俺が雑誌に書くと言うが。「SPASH」の稲垣に連絡すると、別件の仕事を必ず回すから取材の話はなかったことにしてくれ、と言われてしまう。柴田は、中島に「すまない、記事にすることは出来ない」と告げ「少し時間をくれないか」とも言うが、「もういいよ」と言われてしまう。
− :その晩、葛城吉隆を張る柴田一は、葛城邸の門前で、中島健太が藁人形の紐を解く場面に駆けつけ、葛城の消失を直に目撃。「ばかな」と呟く。
− *第五話「偽りの墓碑銘」冒頭で、柴田一は、夜中にDKで仕事をしているところ、起きだして来る娘に「森の中に十字架が視える」と、幻視について聞かされる。
− **翌朝、朝食時、つぐみはもう1度幻視について一に語る。が、一は「気にするな」と言って出かける。
− **柴田一は、「SPASH」編集部に行き、稲垣隆史から葛城吉隆の行方不明について聞き出す。「公式には長期療養だ」とされている、と稲垣。
− **柴田一が「SPASH」編集部にいる間に、八王子で少女の生き埋め死体発見の報道が入り、柴田は「SPASH」の嘱託という形で現場に向かう。そこにつぐみから携帯が入り、新しく視た幻視のことを聞かされるが、一は、今本当に忙しいからその話は帰ってから聞く、と八王子に向かう。
− **八王子の生き埋め死体発見現場で、柴田一は、顔見知りの大滝警部から、被害者は西野光19歳で、一ヶ月ほど前失踪届けが出されていたと、耳打ちする。
− **発見現場で遺留品の十字架を眼にする一は、刻まれた「光ここに眠る」の文字を見ると、つぐみに携帯を入れる。が、すでに八王子に着いているつぐみは、通話を拒否。<br />スクーターで、あるる館まで戻る一は、マスターからつぐみが八王子に行ったらしい話しを聞くと、再度八王子に戻っていく。
− **第五話の後半、柴田一は、八王子で、つぐみから聞いていた話を頼りに、教会を探し出す。「グレイの家」と聞いてたとして、あたりを探し回る一は、窓ガラスが割れる音を聞きつけ、阿部智史の家に踏み込んでいく。
− **柴田一は、一度安部と取っ組み合うが跳ね飛ばされ、包丁を振りかざす阿部の前に身を投げると、つぐみを抱きかかえる。つぐみが「来た」「地獄少女」とつぶやき、一が振りかえると、床にナイフが突き立つ。
− **第五話のエピローグに相当するパートでは、阿部智史の家に救急車と大滝警部が駆けつけていて、柴田一とつぐみは、救急車で搬送される本多美里を見送る。つぐみは「地獄少女が、助けてくれたんだね」と一に言うが、一は無言。大滝警部に「すまんが、署まで」と言われた二人が覆面パトカーに乗り、その様子をみつめている閻魔あいのショットでエピソードは終わる。
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− ;中島健太(演者=永岡佑)
− :第四話「逢魔の砌」に、地獄流しの依頼者として登場する大学生。就職の内定が出てさほど立ってない設定なので、最上級生。
− :番組冒頭、柴田つぐみと柴田一の場面に続き、深夜の自室から地獄通信にアクセスする様子と、交通事故現場から逃走する自動車の様子が、回想的に描かれる。中島は回想を挟んで、地獄通信の画面に「葛城吉隆」の名を重力すると送信。送信が終了すると画面はエピソード・タイトルの表示に。
− :中島健太は、葛城吉隆の事務所が入ったビルからつまみ出されるが、そこに閻魔あいが顕われ、藁人形を手渡される。おそらく翌日、再度、葛城吉隆の事務所に行き、ビルからつまみ出される中島は、公園で藁人形を見つめていると、柴田一から声をかけられる。<br />柴田に訊かれ、中島が語る目撃談によれば、根本真由美のひき逃げ犯は、やはり、葛城吉隆だと言う。しかし、警察に話をしても相手にされなかった。<br />結局、中島は柴田から記事にすることができない、と伝えられる。「少し時間をくれないか」と言う中島は、「真由美は突然奪われたんだよ。そんな気持ちあんたなんかにわかるかよ」と告げて柴田の前を立ち去る。
− :中島は、夜、葛城吉隆が自宅に戻ってくるのを待ち構える。「真由美を返せよ」と迫るが「たかが小娘一人」などと言われ、藁人形の紐を解く。
− ;藁人形(契約の証)
− :地獄少女が、依頼人に手渡す藁人形のこと。手渡すと、通例、藁人形が「契約の証」で、ほんとうに恨みを晴らしたければ首に巻かれた赤い紐(作中では「赤い糸」と言われる)を解けばいい、と伝える。
− :第四話「逢魔の砌」では、閻魔あいが中島健太に藁人形を手渡す場面の直接描写は省略され、幻視や回想などで、断片化されて描かれる。
− *作中のセリフなどには無いが、手渡された藁人形は、いわば“仮契約の証”とみなすと理解しやすいだろう。
− *藁人形が、閻魔あいに従者のようにつき従う輪入道の化身であることは、各エピソードを観ていると自然にわかる描写がされていく。
− ;地獄流し
− :依頼人が藁人形の紐を解くと、人形は宙に飛び立つなどをしながら「恨み、聞き届けたり」という声を虚空に響かせ、去っていく。
− :地獄流しが実行させれる場合、通例、ターゲットのキャラは、まず、どことも知れない場所で、バーチャル・リアリティ体験のようにして三妖怪にいたぶられる“仕置き”を加えられる。そして、仕置きの終盤に閻魔あいが、毎回同じセリフで迫ると、場面は、三途の川を思わせるもやに包まれた川の場面に転換。ターゲット・キャラは、あいが艪を漕ぐ小舟に乗せられたまま、川中にそびえる大鳥居をくぐっていく。この時あいの声で「この恨み、地獄に流します」とモノローグが被さる描写が、定型。
− :ただし、第四話「逢魔の砌」では、藁人形の紐が解かれ、人間界から葛城吉隆が消失、その直後がそのまま三途の川の渡し舟の場面になり、“仕置き”の場面は描かれない。
− ;柴田家
− :東京都「三鷹野市」という架空地域で、二階建て一戸建ての家に住んでいる。第四話「逢魔の砌」では、エピソード・タイトル画面の次場面で、朝の柴田家外観が写され、アップにされる表札には、一、あゆみ、つぐみの名が記されている。(物語の今時点では、母親はおらず、父娘で暮らしている)
− ;あるる館
− :柴田一が懇意にしている喫茶店。喫茶店と言っても軽食も売りになっているタイプの飲食店。夜には酒も出すかもしれない。番組を通して、満席になっているような場面は描かれない。
− :柴田つぐみもマスターと懇意にしている様子で、下校途中によったりしているので、おそらく柴田家から遠くない。
− ;麻生マリン(吉野公佳)
− :柴田一にゆすられる女性タレント。あるる館に現われると、逢引の写真とネガを柴田一から買い取る。
− ;あるる館のマスター(西,演者=田中要次)
− :第四話では、カウンターから柴田一と麻生マリンの様子を覗うあたりで初登場(ドラマでもここが初登場)。<br />麻生マリンが柴田一にコップの水をぶちかけて立ち去った直後。一に「柴田よ、お前もう少しまともな仕事しろよ」などと説教。「フリーが悪いとは言わんが、お前をほしがる所くらい、いくらでもあるだろ。つぐみちゃんのためにも」とも。
− :作中、柴田一からは「えいちゃん」とも呼ばれている。
− ;輪入道(小倉久寛)
− :閻魔あいにつきしたがう3体の妖怪の1体。第四話「逢魔の砌」では、まず、あるる館の客として登場。麻生マリンの身辺を探っていたらしい。
− *第五話「偽りの墓碑銘」冒頭、輪入道は、夜の森の中で、木の枝を組んだだけの十字架の前に、登場。十字架の下から、女性の手が突き出された後、藁人形から人間体に戻り、無言の閻魔あいの背後に立つと「あまりに哀れ」と呟く。
− *第六話「約束の赤い糸」で、輪入道は、依頼人になる真田幸の学校の校務員に化けて登場。
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− ;第一公民社
− :稲垣隆史が編集長の雑誌「SPASH」を発行している出版社。柴田一も、以前は社員だったことになる。
− ;「SPASH」
− :創刊されて1ヶ月の新雑誌。中綴じの判型からは週刊誌かと思われる。柴田一によれば「お堅い政治経済誌の副編が立ち上げたにしちゃぁ、非常に下品で親しみ易い」。
− ;稲垣隆史(金山一彦)
− :雑誌「SPASH」の編集長。
− :第四話「逢魔の砌」では、柴田一を編集部に呼ぶと、「代議士秘書のひき逃げ事件」を洗い直し、代議士の葛城吉隆をスクープするよう依頼。「万が一その先生が白でも手ぶらは無しだ」と、でっち上げても記事を作るよう示唆。
− :第四話後半、柴田一は中島健太から取材した話を稲垣に持ち込む。が、稲垣は、代わりの仕事は必ず回すからあの依頼はなかったことにしてくれ、と告げる。
− **第五話「偽りの墓碑銘」で、「SPASH」編集部に現われる柴田一が、葛城吉隆行方不明の話題を切り出すと、稲垣は、柴田を会議室に連れ込む。稲垣は「公式には長期療養だ」とされている、と柴田に教え「こっちはもう、奴とは関わりたくないんだ」とも。「そのネタどこで仕入れた?」と訊く稲垣に、柴田一がとぼけると「失踪事件には敏感だな」と、稲垣。
−
− ;根本真由美(藤原郁美)
− :中島健太の恋人だった女子大生。物語の今時点では、ひき逃げ事故で死んでいる。犯人は、翌日自首した、葛城吉隆の秘書、ウラサワ・ユウジとして処理された。
− ;葛城吉隆(石山輝夫)
− :交通遺児育英基金を推進している代議士。麻生マリンのパトロンで、根本真由美ひき逃げ事件の真犯人。
− :第四話の終盤、自宅に帰る葛城は待ち構えていた中島に「真由美を返せ」と迫られると、「たかが小娘一人ごときに、私が築き上げた物を台無しにされてたまるか」などと応え、藁人形の紐を解かれる。<br />目の前で藁人形の紐を解かれ、消失した葛城吉隆が、はっと気づくと、場面は既に、三途の川の渡し舟の上になっている(“仕置き”にあたる場面は描かれない)。「どこへ行くんだ」と訊く葛城は閻魔あいに無視される。「私はどうなる?金なら用意するぞ。金なら」と言う葛城に、「人の命は買えないわ」と、閻魔あい。
− *第五話「偽りの墓碑銘」で、葛城吉隆は行方不明になっているものの、公式には長期療養とされている、ことが柴田一と稲垣との会話で語られる。
− ;骨女(杉本彩)
− :閻魔あいにつきしたがう3体の妖怪の1体。第四話「逢魔の砌」には、街頭で、葛城吉隆が抱える交通遺児育成募金の募金箱に、ピン札を入れる通りがかりの女として登場。
− *第五話「偽りの墓碑銘」で、骨女は、少女(本多美里)が監禁されている廃屋の近辺に一目連と共に登場。柴田つぐみを見かけた骨女が「あの子、瓦版屋の娘?」と訊くと、「瓦版って……いつの時代……」と失笑され、「うるさいねぇ」と肘鉄を入れる。
− **第五話後半では、阿部智史の家に侵入していく柴田つぐみを一目連と共に見つめながら「親が親なら子も子だねぇ」と呟く。
− *第六話「約束の赤い糸」で、骨女は、依頼人になる真田幸の学校のテニス部コートで、OG(?)に化けて登場。
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− ;一目連(加藤和樹)
− :閻魔あいにつきしたがう3体の妖怪の1体。第四話「逢魔の砌」には、葛城吉隆の事務所が入っているビルの外壁に現われる大きな一眼として初登場。人間体の姿は、公園で中島に接触する柴田一を骨女と注視しているショットが、第四話での初登場になる。
− *第五話「偽りの墓碑銘」で、一目連は骨女と共に、少女(本多美里)が監禁されている廃屋の近辺に登場。教会を探している柴田つぐみを見かける。
− **第五話後半では、阿部智史の家に侵入していく柴田つぐみを骨女と共に見つめながら「ったく」と呟く。
− *第六話「約束の赤い糸」で、一目連は、依頼人になる真田幸の学校で、教師(?)に化けて登場。
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− ;「契約の刻印」
− :正式な地獄流しの依頼をして、聞き届けられた人物が、死後に魂が地獄に堕ちることを証す刻印。ターゲットが流された後、体のどこか比較的目立たない部位(多くの場合、胸元)に、小さな刻印が刻まれる。デザイン化された火焔が、太線の円に囲まれ、上部だけが円を押しのけて上方に突き出たような紋様。
− :第四話「逢魔の砌」では、終盤、中島健太の胸元に刻まれた刻印がアップになるが、中島は気づきもしない様子で立ち上がり去っていく。
−
− === 第五話「偽りの墓碑銘」 ===
− ;西野光
− :第五話「偽りの墓碑銘」冒頭、夜の森の中でナイフを持つ男に追われて逃げる少女。このシーンでは名前はわからない。彼女は、手に藁人形を持っているが、追われている内に落としてしまう。<br />(西野光のフルネームが語られるのは、遺体発見現場での、大滝警部と柴田一との会話場面)
− :第五話後半、柴田つぐみに発見される本多美里は、脈絡が切れ切れなセリフで、西野光が逃げようとして殺されたらしいことを語る。
− ;本多美里(藤森麻由)
− :誘拐犯に拉致監禁されている少女。第五話「偽りの墓碑銘」冒頭では、誘拐犯が、西野光を追い、殺害、遺体を埋めるなどしている間に、監禁された部屋に放置されていたノートパソコンで地獄通信にアクセスする。
− :第五話の前半、柴田つぐみは、監禁されている本多美里を訪れ、藁人形を手渡す閻魔あいを幻視。
− :第五話の後半、「阿部智史」の表札が出された家に、柴田つぐみは無断侵入。そこで、監禁されている本多美里と出会う。この時、つぐみは、美里が監禁されている室内に放置された藁人形に気づく。
− :第五話の終盤、本多美里は、柴田つぐみと阿部智史がもみ合う余波で、落ちてきた藁人形を手にするが、なお、しばし地獄流しを躊躇う。
− ;大滝警部(渡辺哲)
− :柴田一と顔見知りの警部。八王子で生き埋め死体が発見された現場で初登場。柴田に内々で捜査情報を漏らしてくれる。
− *第五話では、定かでないが、大滝警部が柴田一にガードが緩いのは、5年前の柴田あゆみ失踪事件の担当が大滝で、捜査が実をあげていないことの埋め合わせか、と思われる(この間の事情は、シリーズの先のエピソードで語られる)。
− ;阿部智史(佐野大樹)
− :大滝警部の部下として、生き埋め死体発見現場に登場。
− :第五話の中盤、阿部智史は、幻視で視た家を探して歩く柴田つぐみの前に、変装した姿で現われ、つぐみの跡をつける。
− :第五話の後半、「阿部智史」の表札が出された家に、柴田つぐみは無断侵入。そこで、監禁されている本多美里を発見。そこに変装を解いた阿部智史が現われる。阿部はつぐみも監禁しようとするが、もみ合う。窓ガラスを割る音を聞きつけ、柴田一が踏み込んで来る。阿部がつぐみにナイフを振りかざすと、本多美里が藁人形の紐を解き、地獄少女が顕われ、阿部智史の姿はかき消える。
− :阿部智史は“仕置き”として、三妖怪に鎖で十字架に貼り付けられ、杭を打ち込まれる。問答無用で地獄少女が顕われ、「闇に惑いし哀れな影よ〜」と言い渡す。<br />三途の川の渡し舟の場面では、阿部智史は、鎖の拘束されたまま「ねぇ君……、君……、僕の妹にならない」と地獄少女に話しかけるが、無視されると狂笑する。
−
− === 第六話「約束の赤い糸」 ===
− *第六話には柴田父娘は登場しない。
− ;真田幸(石井めぐる)
− :第6話冒頭、地獄通信にアクセスすると、「マコ」と入力して送信する女子高生。
− :真田幸は、マコから、「友達」として強く執着されていて、怯えている。幸によれば、マコとは共犯なので逃れられないと思い込んでいる。小学生の頃、幸の回想で、自分に悪戯を重ねる家庭教師のことを親に話しても信じてくれない、とマコに話したところ、マコがその男を階段からつきとして殺害した経緯が描かれる。
− :真田幸は、学校の上級生、峰岸拓也に恋愛感情を抱くが、気づいたマコに嫌がらせをされる上、でっち上げで峰岸を陥れられ、自分にも濡れ衣を着せられる。その後、閻魔あいが顕われ藁人形を渡されるが、地獄流しの代償のことを考えると紐を解けない。
− ;マコ(東海林愛美)
− :真田幸に脅しや嫌がらせを重ねる同年輩の少女。ただ、真田幸のことを「サチ」と呼び、「友達」として強い執着を示す。<br />第6話冒頭、地獄通信に依頼を送信した直後の真田幸に携帯をかけてきて「よくも私を呪ったわね」とあざ笑う。
− :マコは真田幸に「あんたも子供ねぇ。地獄通信なんて信じるなんて。あんなのただの迷信じゃない。それとも顕われた? 地獄少女」と言う。
− ;峰岸拓也(赤堀幸雄)
− :真田幸の高校の上級生。テニス部員で、インターハイのランキングも上位のプレイヤー。
− :真田幸は、峰岸拓也に恋愛感情を抱くが。マコは「恋なんて許さない」と、でっち上げを仕組んで峰岸を陥れる。さらに階段から転落し、病院に運び込まれる。
−
− ;用語
− :解説
−
− == 関連する用語 ==
− ;Dream Catcher
− :
− *「Dream Catcher」<br />『地獄少女』主題歌(ドラマ版の構成フォーマットでは、「主題歌」は、毎回のエピソードが終了した直後に挿入される)
− **作詞=OLIVIA,Chazne、作曲=OLIVIA,rui、編曲=未詳、アーティスト=OLIVIA
− **[http://utaten.com/lyric/jb30801028 「Dream Catcher」歌詞]([http://utaten.com/ HMV-UtaTen])
−
− ;スタッフ
− :
− *原作=地獄少女プロジェクト(原案=[[わたなべひろし]])
− *プロデューサー=高橋秀明(日本テレビ)、佐藤禎剛(泉放送制作)、金子与志一(泉放送制作)
− *企画制作=日本テレビ
− *製作協力=泉放送制作
− *製作著作=D.N.ドリームパートナーズ、VAP
− *製作担当=大内裕
− <!-- *シリーズ・ディレクター=未詳 -->
− *監督=長沼誠(日本テレビ)、高橋秀明(日本テレビ)、金子与志一(泉放送制作)
− *撮影=滝彰志、白田龍夫
− *VE(ビデオエンジニア)=藤本伊知郎、岡村亮
− *編集=清水正彦
− *ライン編集=稲岡靖
− *脚本=森山あけみ、山川智子、最合のぼる、佐藤久美子
− <!-- *シリーズ構成=未詳 -->
− <!-- *総作画監督=−−−− -->
− <!-- *楽曲製作=未詳 -->
−
− ;キャスト
− :
− *閻魔あい=岩田さゆり
− *一目連=加藤和樹
− *骨女=杉本彩
− *輪入道=小倉久寛
− *黄昏の園の老婆=松島栄利子(声のみ)
− *柴田一=西村和彦
− *柴田つぐみ=入江紗綾(幼少期=星ひなの)
− *柴田あゆみ=大塚ちか
− *稲垣隆史=金山一彦
− *マスター(西)=田中要次
− *大滝警部=渡辺哲
− *オープニングナレーション=斧アツシ
−
− == メモ ==
− ;閻魔あいの能力
− :
− *忽然と姿を顕し、忽然と消える。(第四話、第五話、第六話)
− **第五話で、閻魔あいが、地獄流しのターゲットを現実世界から連れ去る場面の演出は、シリーズの内では特異。
− *自分の身辺の情景を、幻視として柴田つぐみに視せる。(第四話、第五話)
− <!-- *空中浮遊 -->
− <!-- *依頼人に地獄の様子を疑似体験させる幻覚を感知させる。(第一話) -->
− <!-- *依頼人を自分と共に、擬似瞬間移動させる能力。(第一話) -->
− *鏡やガラスのような面に虚像のみを顕し、鏡面類の“向こう”から実体空間の様子を感知できる(らしい)能力。(第六話)
−
− ;観どころ
− :
− *第四話「逢魔の砌」
− **終盤、地獄通信の依頼人になる中島健太が、恋人を唐突に殺された気持ちのことを「あんたなんかにわかるかよ」と柴田一に言い捨てて立ち去る公園の場面。ここで、取り残される柴田一を杉本彩演じる骨女と、加藤和樹演じる一目連が見つめているんだけど。骨女、一目連の、(柴田一を)嘲るような、蔑むような、無言のほくそ笑みの演技がいい。(アニメ版のキャラクター表現にはちょっと思い出せない)
− *第五話「偽りの墓碑銘」
− **柴田つぐみが幻視を視るシーンで、監禁されている本多美里を訪れる閻魔あいが、傍らの鏡を見返るのを、幻視で視る、視線交差感のある演出がいい。
− **終盤で、本多美里が藁人形の紐を解き、顕われる地獄少女が、阿部智史を連れ去るシークエンス。<br />柴田一に抱きかかえられたつぐみが「来た」と呟くと、一の背後で、阿部の前に、明度のコントラストがつけられた地獄少女がゆっくり顕われる。一が振りかえると、既に阿部姿は消えていて、包丁が床に突き立つ。ここの現実と幻視(幻想)が異質なまま重なる描写はいい。
− *第六話「約束の赤い糸」
− **地獄少女が差し出す藁人形を、依頼人が受け取ろうとしない場面。閻魔あいの手元から藁人形が砂礫の塊のように飛び立ち、依頼人の手に収まると、再度、藁人形の形を採る。
− **終盤、閻魔あいの定形セリフの変形「全部あなたが決めたことよ」から三途の川の渡し舟にかけてのシークエンス。
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− ;その他
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− *第四話「逢魔の砌」で、初登場する柴田一は、「地獄通信」の話を「あるる館」のマスター(西)から聞かされ、「お前な、俺は真面目に言って」と気色ばむ。麻生マリンが消失する前後に立ち会った話をして「俺だって信じられないけど」と話した時のことだが、下校途中のつぐみが「ただいま」と言いながら「あるる館」に立ち寄り、一とマスターの会話はうやむやに。
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