貴種流離譚
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折口信夫が提唱する、説話類型のひとつ。高貴な生まれの人が遠い国をさすらって苦労する、というもの。
折口が例としてあげたのは『伊勢物語』の東下り、『源氏物語』の「須磨」「明石」、義経伝説における流浪など。
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メモ
- 物語の最初から高貴な生まれと読者がわかっている場合もあれば、「実は高貴な生まれでした」というものもある
- 多くは流浪による試練を克服し、生まれに基づく地位を回復する
- 自業自得の理由であっても、同情に値すれば貴種流離譚として語り継がれるようだ(伊勢物語・源氏物語)
- 贖罪のため流浪するものと、不幸の境遇におかれても正義を発揮するものの二種類に大別できる。
- 神の末裔がさすらい、苦しみを超えて神として顕現する。
関連する書籍
小説
話題まとめ
- http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2002/06/20020617.html#100000
- 英雄の定番は成り上がりか貴種流離譚