円環少女

提供: #もの書きWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

テンプレート:rb(円環少女,サークリットガール)

数ある異世界の中、「観測」されることで魔法が無効化される為に「地獄」と呼ばれる世界に追放された上、異世界から来た魔導師を狩る事を定められた少女と担当官の物語。

長谷敏司

登場人物

用語や人名
解説
鴉木メイゼル(あぎ・−)
主人公その1。ヒロイン。円環魔術を駆使する刻印魔導師。ツンデレというかむしろサドデレ(サディストでデレ)。そのいささか強い嗜虐的嗜好は、好意を持った対象全てに向けられている(メインターゲットが武原仁であることは言うまでもない)。帰国子女として小学校に通う。私立御陵甲小学校6年1組出席番号1番。
武原仁(たけはら・じん)
主人公その2。《魔導師公館》に属する専任係官(後に離反)。通称《沈黙(サイレンス)》。メイゼルの保護監視を兼ね,私立御陵甲小学校6年1組副担任をしている(教員免許はない)。魔術師達にとって恐怖の象徴とも言われるほどの男だが,学校では子供達のオモチャ。合掌。
十崎京香(とざき・きょうか)
《魔導師公館》事務官。武原仁の一つ上の幼なじみ。《公館》では冷徹な氷の事務官だが、家では全く正反対の顔を見せる。
倉本きずな(くらもと・—)
魔法世界唯一の再演魔術の使い手。ごく普通の女子高生。ある意味、メイゼルの敵。
神和瑞希(かんなぎ・みずき)
《魔導師公館》に属する専任係官。通称《魔獣使い(アモン)》。《カオティック・ファクター》を操る魔法使い。倉本きずなの友人で、きずなとの間に百合疑惑あり。
寒川紀子(さむかわ・のりこ)
メイゼルのクラスの学級委員。生真面目で結構辛辣、でもメイゼルに気に入られてしまい、オモチャにされる。
東郷永光(とうごう・ながみつ)
《魔導師公館》に属する専任係官。通称《鬼火》。盲目の剣士。

用語

魔法
世界が包有する不安定な部分を媒介に,世界に影響を与える行為。魔法使い達は「観測する」ことで,自分を取り巻く世界を自分の本来属する世界法則の中に取り込み,魔法を駆使する。
魔法世界
世界法則に不安定な部分を内包する世界。魔法が存在し改変を受ける一方,世界の安定のために,《神》が存在する。
《地獄》
本作の舞台。自然現象だけで世界が安定しているために,《神》が存在しない世界。故に魔法使い達から「神に見捨てられて地獄」と呼ばれる。この世界では,「観測する」ことで魔法が無効となる反面,安定しているが故に魔法研究に適している為,訪れる魔法使いは多い。
悪鬼(デーモン)
《地獄》世界の住人。「観測する」ことで魔法を無効にすることができる。
魔炎
《悪鬼》によって魔法が無効化される際に顕れる炎。魔法使いには見えるが《悪鬼》には見えない。
魔導師公館(ロッジ)
魔法使い達に対する《地獄》世界の窓口の一つ。文部科学省文化庁に属する非公式機関。単に《公館》とも。
協会
《公館》と同盟関係にある魔法使い達の組織。
専任係官
犯罪魔導師の取り締まり(抹殺含む)等,魔法関連の事件を取り扱う担当官。7人いる。
刻印魔導師
《協会》における刑罰の一つ。元いた世界を追放の上,《地獄》世界で《協会》の敵を100人倒すまで解放されない,死刑に等しい刑罰。この刑罰を受けた者も同様に呼ばれる。
円環魔術
周期運動するものに《魔力》を見いだし駆使する魔術体系。《円環体系》とも。電子の運動にさえ干渉し,容易く稲妻を編み上げる。
カオティックファクター
《地獄》世界の魔法体系。

メモ

書誌情報

短編版

  • ザ・スニーカー2005/2所収。主人公二人が初めて出会った時の話。文庫一巻には収録されていないようです。加筆修正の上,文庫二巻(煉獄の虚神)の序章として収録。

円環少女(サークリットガール) 1 バベル再臨

角川スニーカー文庫

犯罪者として《地獄》(われわれの地球)に落とされた魔術師のヒロインと、彼女を管理する立場の主人公が、レアな「再演魔術」の使い手の少女(ヒロインとは別)をめぐって、いろいろな敵とバトる話。

円環少女(サークリットガール)2 煉獄の虚神

円環少女(サークリットガール)3 煉獄の虚神 下

円環少女(サークリットガール)4 よるべなき鉄槌

円環少女(サークリットガール)5 魔導師たちの迷宮

円環少女(サークリットガール)6 太陽がくだけるとき

円環少女(サークリットガール)7 夢のように、夜明けのように

円環少女(サークリットガール)8 裏切りの天秤

円環少女(サークリットガール)9 公館陥落

円環少女(サークリットガール)10 運命の螺旋

円環少女(サークリットガール)11 新世界の門

円環少女(サークリットガール)12 真なる悪鬼

円環少女(サークリットガール)13 荒れ野の楽園

完結編

話題まとめ

チャットログ

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/08/20050831.html#210000
『円環少女 (1)バベル再臨』を読む。魔術バトルですけど、一気読みしてしまいました。魔術体系がいくつも出てくるんですが、不思議と混乱しなかった。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/09/20050901.html#120000
どっかで見たなーと記憶をたぐると、昔、『ザ・スニーカー』の企画で出てた同タイトルの短編が元なんだな。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/09/20050913.html#010000
円環少女の作者の長谷さんですが、受賞作である「楽園 戦略拠点32098」と、次に出た「フリーダの世界」ともにかなり高評価。ただし濃いファンの間で、という人。『ザ・スニーカー』の企画もの(prepro)に,『円環少女』の最初の話が載ってたのだが……それが面白かったから買ってみた。雑誌掲載分は文庫には収録されていないようです。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/09/20050919.html#170000
「きっと『もったいねぇぇぇぇぇぇ!』と叫びながら読む羽目になるだろうなあ」と思いつつ読み始め、案の定。詰め込み過ぎ、キャラ多過ぎ、ネタを消化し切れてない、のいつものやつ。とりあえず「円環少女」のタイトルロールが最終戦で活かされてないのはうかつ。最終戦の時に、ヒロインの魔法理論がもっと直接的に活かされればよかったんですけどね。実にTRPGリプレイを読んでいるよーな感覚でした。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/09/20050919.html#190000
熊を高知能化する魔法使いの話が出てきてカナダ国籍のグリズリー(Alice)が脳裏をよぎった。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/09/20050922.html#210000
短編版「円環少女」の話。主人公二人が初めて出会った時の話。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/09/20050923.html#110000
とりあえず「円環少女」登場人物書き込み。用語説明はまた後で。ヒロインに限らず、こと主人公の扱い見る限り「子供は残酷だ」。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2007/04/20070430.html#170000
「円環少女 魔導師たちの迷宮」感想。そして……とうとう墜ちたか。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2007/05/20070512.html#160000
なんか全然話違うんだけど「円環少女」の1巻。120Pあたりから読んでて、涙出てきた。こーーー。感情を刺激する情景、うまいなー。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2007/05/20070512.html#180000
よし。気にいったぞ「円環少女」!明日全巻購入である。ヒロインが小学生というところが若干引っかかるが!!
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2007/05/20070513.html#220000
円環少女、3,4,5読了。サドデレヒロインの影響で人生を踏み外す主人公……というとダメ人間に聞こえます。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2007/11/20071102.html
『円環少女6 太陽がくだけるとき』読了。前巻ラストでとうとう墜ちた主人公に引き続き,ゆりんゆりんな道に墜ちた人が一人。

書評

  • 見つけたら入れましょう

てきとー書評

blog記事

資料リンク

リンク