マリア様がみてる

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マリア様がみてる( Maria-sama ga Miteru )

女子校を舞台にした学園コメディ。コバルト文庫の人気シリーズ。

ソフト百合などと呼ばれ、古い少女小説の再生面に着目される。しかし、癖のある人称だが読みやすい文章、丁寧な心情変化の描写、社会的地位を明確にした二人称、ガジェットやシチェーションの繰り返し再利用、複数数巻先に影響する些細な伏線、など工夫されていると感じられるポイントは多い。

マリみての愛称で知られる。

詳しくはマリみてWiki参照

今野緒雪
イラスト
ひびき玲音
漫画化
長沢智

テンプレート:rss show(http://hiki.cre.jp/marimite/?c=rss)

書誌情報

小説(原作) 集英社 コバルト文庫

マリア様がみてる

黄薔薇革命

いばらの森

ロサ・カニーナ

ウァレンティーヌスの贈り物(前編)

ウァレンティーヌスの贈り物(後編)

いとしき歳月(前編)

いとしき歳月(後編)

チェリーブロッサム

レイニーブルー

パラソルをさして

子羊たちの休暇

真夏の一ページ

涼風さつさつ

レディ、GO!

バラエティギフト

チャオ ソレッラ!

特別でないただの一日

イン ライブラリー

漫画 マーガレットコミックス

その他

(準備中)

集英社ドラマCD

(準備中)

  • マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物
  • マリア様がみてる ファースト デート トライアングル
  • マリア様がみてる いとしき歳月
  • マリア様がみてる いとしき歳月 2(2005/11/30発売予定)
  • マリア様がみてる いつしか年も(2006/02/15発売予定)

話題まとめ

(全てのチャットログをチェックできていない不完全バージョン)

チャットログ

2002

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2002/07/20020713.html
『マリア様が見てる パラソルをさして』の感想とシリーズ紹介。

2003

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2003/04/20030413.html#190000
『マリア様がみてる チェリーブロッサム』の感想。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2003/10/20031029.html#220000
『マリアさまがみてる 真夏の一ページ』の感想。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2003/10/20031031.html#130000
『マリア様がみてる レディ、GO!』の感想。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2003/12/20031225.html#120000
読みはじめてみた。先が読みやすい。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2003/12/20031225.html#220000
『マリア様がみてる バラエティギフト』入手。最近のサブタイトルは雰囲気が変わった。

2004

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/01/20040107.html#230000前後
シリーズの感想。百合とまで言うとちょっと広すぎ、姉-妹の連鎖があって独占欲とかまでは出難い設定だから、やっぱりシスター・フッドあたりかと思います。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/07/20040724.html#190000
コミック2巻を買った。雰囲気崩さず上手くやっている。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/09/20040907.html#210000
10月の『マリア様がみてる 特別でないただの一日』とは外伝っぽいタイトルだが……。みんな一杯食わされましたな。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/10/20041028.html#010000前後
マリみての祥子さまも最初から妹ばかじゃなかったことには注意しましょう。さいしょから祐巳にメロメロだったら「こんなのお姉様にして大丈夫かしら(汗)」とか思われてしまいます。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/11/20041101.html
どうみても想定読者層じゃない大きい男の子に「も」売れているマリみて。ヒットする作品は、想定読者層以外にウケるのが必須。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/12/20041228.html#230000
『マリア様がみてる イン ライブラリー』の感想。マリみては人間関係の物語で、文化祭とか選挙とかのイベントを楽しむのではなく、それによって起きる人間関係の波紋を楽しむ物語だと思う。

2005

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/01/20050112.html#210000
無印のプロット分析の手掛かり。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/02/20050216.html#100000
レイニーブルーでショックというあたり、読者層の欲求が良くわかる。全て善意と好意がゆえの行き違いで、悪いやつは居ないし、可愛いいい子ばっかりの安心できる話。人物を少なくする工夫。祥子と祐巳の二重でシンデレラの語りなおし(シンデレラは果たして幸せだったのでしょうか)になっている。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/02/20050224.html#030000
「なんらかの対立があって、それが解ける」展開構造。善意と好意ゆえの行動が、誤解や決断の先送りや悲しみを産むという構図
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/02/20050224.html#200000
萌える行動のパターンを「マリア様がみてる」を元に考えた。本人たちにとっては大事件だけど、 大人からみると「長い人生だもの、色々あるよ」な展開をおもしろく書けるのは、心理を丁寧に書いてるのと、伏線や人間関係を組み立てる構成力。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/01/20050104.html#100000前後
『マリア様がみてる 涼風さつさつ』の感想。今回は、男子校に出張、男が苦手な、おねぇさまと、どたばた。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/03/20050308.html#210000
新刊タイトルは妹(スール)オーディション!?
http://kataribe.com/IRC/KA-02/2005/03/20050325.html
出会いのタイミングが都合よく出来てるのだが、気にならなかった理由。内心立ち入り形の三人称で、人の呼称についての敬語関係は立ち入った人物の用いるものを利用し、短編などの特殊な場合を除けば「私」を用いない、視点がハイヤーセルフにあるような文体。繰り返し構造による類型化を作中人物自身が意識する構図。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/03/20050327.html#010000前後
マリア様がみてるは武侠小説です説。地の文で誉めるだけでなく、会話でも誉めあう、他人を持ち上げる話法。習慣化した敬語法を用いること自体が「相手を誉める」ことに繋がっていて、そのあたり読者が「実はこれは誉めているのである」ということを意識しにくくなっている。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/03/20050331.html#090000
スールオーディションの感想。これまで使ったネタを繰り返し用いることによるコメディ。これまででてきた伏線をきっちり生かし、出るんじゃないかと期待された人物をちゃんと出した上で、あれこれの理由をきっちりとつけている。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/04/20050401.html#230000
『マリア様がみてる 妹オーディション』の感想と分析。伏線の処理に必死な感じがして大減点だった。メインストーリーとサブプロットの間の繋がりが弱い。他あれこれ分析。花言葉について。シリーズのテーマはおそらく「友情」だろう。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/04/20050402.html
スール制度は江戸時代の養子縁組のようである。あるいはオンジョブトレーニング。無印は「シンデレラは本当にしあわせだったのか」という疑問をモチーフとしている。妹オーディションと無印を比較しつつ読む楽しみ。運命の出会いを生かせるかどうかは行動次第という話。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/04/20050402.html#210000
黄薔薇はやっぱ黄薔薇でした。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/07/20050701.html#160000
『マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ』入手短報。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/07/20050702.html#040000
折り込みで雑誌コバルトの八月号に「マリア様がみてる 温室の妖精」が掲載と書いてある。表紙は祐巳と瞳子。新刊感想。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/07/20050720.html#230000
祐麒がギャルゲーの主人公に思える。女性向け恋愛ゲームの祐巳ヒロインだったらエンドにはなにがあるだろう。機会だけあっても行動しないとダメというのは、マリア様がみてるの基本的なパターン。

分析

長くなるようなら別のページに分離するかも。

テーマ

テーマが友情であろうというのには、話の筋立てもそうだけど、キャラクター設定をみてもそう推測される。

主人公はともかく、他の面々はほとんどお友達って姿がないのよな。いろいろな理由で敷居を作り友誼を結んでいない。それを打破していくのがスールであり同期であり、そして主人公である。そしてスールは強い関係すぎるので、それだけに依存してしまう危険がある。そのへんでの歪みの解消もまた友情の関るところ。

一巻は祥子と祐巳の二重でシンデレラの語りなおし(シンデレラは果たして幸せだったのでしょうか)になっている。

一巻は「シンデレラは本当にしあわせだったのか」という疑問をモチーフとしている。

「なんらかの対立があって、それが解ける」展開構造。善意と好意ゆえの行動が、誤解や決断の先送りや悲しみを産むという構図

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write-ex1/2005/08/20050830.html#230000の前
『マリア様がみてる バラエティギフト』の感想。いつものワールドで主人公を変えて、ほのぼのと。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/08/20050830.html#220000
『マリア様がみてる レディ、GO!』の紹介と感想。一筋縄ではいかない相手と仲直り、そのために取った手段とは?

技巧の分析

  • 一行くらいのちょっとしたセリフや描写を、あとでひろいなおしたのか最初から仕組んだのか(おそらく両方だろうけど)、後の展開でうまく生かしてある。
  • 原則として単一のストーリーで変化するコアの人間関係は一組ですから。
  • たくさん居るように見えて愛称や外見や社会的関係を用いて、ほとんど記憶して理解する必要がないように出来ている。
  • 人物を繰り返し再利用することが「キャラクターを何度も楽しめる」ことに繋がっている。
  • 最初の巻で、上級生は「名のある存在」というよりは役割で書かれている。薔薇で揃えたあだ名のおかげで、セットで把握しやすくて理解をサボれるようになってる。
  • 類似点の重ね合わせを多用する。スールの制度的にも登場人物が意識的に類似点と繰り返しを意識してますが、それにより「書かれていない空白」を想像しやすくなっている。結果として、一年前の同様のシチェーションでの先代を想像したり、一年後の同様のシチェーションでの次代を想像したりしやすく、二次創作が作りやすい。
  • 人間関係の構成がスール制度を援用して本人たちにも意識化されている度合が強いので、そのあたりも効いている。繰り返しの構造のなかでの差違を細かく書くってのもまた、丁寧に書きやすくなってる。その他、キャラクター設定を読者に定着させる技法を分析。
  • しつこくガジェットを手を替え品を替えて再利用する。タイとか、歌とか、マリア像とか、扉とか、古い温室とか。繰り返し利用して、しかも暗喩になってる。
  • 伝統文芸を織り込んだり、品行方正と日々の積み重ねを当然として書いたり、実は啓蒙的な作品。
  • 地の文で誉めるだけでなく、会話でも誉めあう、他人を持ち上げる話法。習慣化した敬語法を用いること自体が「相手を誉める」ことに繋がっていて、そのあたり読者が「実はこれは誉めているのである」ということを意識しにくくなっている。
  • 繰り返し構造は強調にもなるだけでなくて。繰り返し構造を読者が認識していると、繰り返し構造の部分的要素だけを出しても、読者が繰り返し構造を幻視して、書かれていない部分もあるように見えてくる。結果として、分量以上に話に膨らみを感じるという効能もある。
  • 関係の類型を使うときは、同じ関係性を束ねて使って対比させると、読者にも理解しやすくキャラもたてやすい。多重の世代関係があると、なおさら、上に対する関係と下に対する関係の違いでさらに簡単にキャラが立つ。束ねて用いて比較するメリットとしては、極端過ぎない人物造型でも、比較的〜である、とするだけで、穏やかな表現でもキャラが立つというものもある。
  • 登場人物がその相対的なささやかな違いを意識して、それを言葉にし、役割分担や相手への対応に活かすことにより、差違が具現して、読者にも良く伝わる。
  • 過去において破綻した問題と類似した関係が発生して、しかし過去の経緯があったからこそ今回は解決できるという展開が多用されている。
  • 機会だけあっても行動しないとダメというのは、マリア様がみてるの基本的なパターンですね。見てるだけで踏み込まないでいると、得られるばすのものも得られない、というのがテーマの一つだと思います。「赤いカード」なんか典型ですけど。「過去の失敗」と対比される時には、行動したことによる違いというのが出ている。
  • 複数の展開を想定させるように「ああなるか、こうなるか」という宙づり状態のをたくさん仕込んであります。そして「こうなった」で「やっぱりそうなるか」と読者にちょっぴり優越感を含んだ満足感を与える。ミステリの基本的な手法の応用だと思います。

花言葉

資料リンク

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