マスクド・ドラゴン

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山田航

作品紹介

18歳の少女、藤岡沙希を主人公に、仮面ライダーへのオマージュが貫き通された作品。人間でなくなってしまった身体、怪人、オートバイアクション、と昭和色丸出し。

敵は世界征服を目論む秘密結社デスドレド、髑髏の横顔をエンブレムとしている。人間を改造したサイボーグを使い、様々な作戦をしかけてくる。 対する<ライダー・ホワイトドラゴン>藤岡沙希は、サイボーグにされた悲哀を胸に秘め、迫りくる怪人たちと罠に敢然と立ち向かうのである。

萌え無し、ギャグ無し、そこにはただ、平和を守りたい心と共に、人間であることを奪われる苦しみをもう誰にも味わわせまいという願いがある。

「仮面ライダーTHE NEXT」とシンクロする場面がいくつかあるとの指摘もあるが、 本書の発売日が「NEXT」公開の約一週間後であることを考えると「オマージュ」「パクり」の一言には終わらせられないものがある。

内容

帯文より

「昭和、巨悪と闘った男たちへの敬意。  そして現代、ライダーを名乗る者たちへの挑戦」 といった感じで、平成ライダーには馴染まないのかもしれない。 が、作中で語られる藤岡沙希 変身後の姿は「仮面ライダーTHE FIRST、THE NEXT」的である。

第1巻には第1話「変身、立ち上がりし者」と第5話「咆哮、迷走する悪魔の涙」の2話が収録されていて、第2〜4話は未収録。これも仮面ライダーのビデオへのオマージュであると思われる。

第1話「変身、立ち上がりし者」

ヒーローの誕生とサイボーグの懊悩、闘いへと踏み出していく決意が描かれる。登場怪人はカマキリ男:アトラ・マンティスと山羊男:ケルティック・ゴート。

第5話「咆哮、迷走する悪魔の涙」

キリスト教系の孤児院と教会を舞台に、デスドレドの魔手が子供たちへと迫る。藤岡沙希vsデスドレドの闘いと同時に、心を閉ざした少女・紺野初音の成長が描かれていく。登場怪人は山羊男:ケルティック・ゴート、サソリ女:ザガン・スコーピオン、豹女:シトリー・パンサー。

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