どっかでみた感
どっかでみた感のある作品をパクリ扱いする人も居ますが、過去に見た作品を想起させるというのは、過去の作品のイメージを想起させて書かれている以上に豊潤な体験を発生させる効果があります。
それが名前をつけて定着すると、ジャンル小説とその材料(SFのガジェット、ファンタジーの異種族やモンスター)となるわけです。
チャットログより
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2004/10/20041028.html#210000より
[Stella] 「どっかでみた感」というのは実は重要だとか
[sf] 萌え記号ってのは「どっかでみた」物を想起させてなんぼなんだと思います。SFのガジェット、ファンタジーの異種族やモンスターもそうですね。過去にふれてきた記憶やイメージを援用できる、新たにイメージを行なうことをサボれる。
[sf] シリーズものなんてのはさらに具体的な固有名詞や登場人物、舞台などが、名前一つで複雑なイメージを想起させる。そうしてサボったところで、なにを魅せるかというところが大事だろうかと
[sf] 「ウィザーズブレインとトリニティブラッドと月姫」が「なんか激しくどっかでみた感が強い」というのは、わからんでもないなーと。でまあ、共通して、そういう過去の作品のネタを想起させるというのは、読者に、さらには作者たち自身に、イメージを沸かせるのに役立ってるなあと。
[ponzz] でも、見た感じがするのであって、実はあまり見かけてないと思われ。まぁ、キャラ、シチュ、ストーリーを作ってる(作りこんでる?)からなのかしら
[sf] どれもそれなりの「どっかでみた感」があると思います。でも、そういう流用物を利用して、魅力を作り込んである。しかも、たくさんつぎ込んである>ネタ元
[sf] 沢山つぎ込むと、わかるものも増えるので、見たような印象は強まる。だけど知らないものも含めてつぎ込んであるだけでも力があるし、それを取捨選択する時点で作者独自なんだ