桃花源奇譚
桃花源奇譚
宋の時代を舞台に、桃源郷の謎と宮中の陰謀劇がからみあう、武侠小説。
母を探す少年貴公子と、自分の一族の秘密を求める双剣使いの少女らは、迫る刺客を逃れつつ首都開封より江南へと旅することに。
- 著
- 井上祐美子
用語や登場人物
- 白載星
- 謎の貴公子。
- 陶宝春
- 旅芸人の少女。双剣を巧みに操る。
- 包希仁
- 科挙の殿試(最終試験)にわざと落ちた若き秀才。
- 崔秋先
- 壺中天を用いる仙人。
- 何史鳳
- 花魁。
- 殷玉堂
- 裏社会で恐れられる暗殺者。
- 狄漢臣
- 怪力少年。
- 用語や人名
- 解説
メモ
- 敵味方の変転がいい感じ。勧善懲悪。
書誌情報
中公文庫
桃花源奇譚 開封暗夜陣
春三月、黄河を桃花水とよぶ季節。宋の都開封で剣舞を見せる芸人の少女は、家出した貴公子と科挙に落ちた秀才に窮地を救われる。花都の喧噪のなか偶然出会った三人だったが、謎の仙人や凄腕の刺客につけ狙われ、やむなく運命を共にすることに。それは危険と夢幻にみちた長い旅路のはじまりだった—中国歴史伝奇小説、堂々の刊行開始。
桃花源奇譚 風雲江南行
不老不死の郷・桃花源。その住人の裔といわれる少女は、実母の行方を探す貴公子と、科挙に落ち帰郷する秀才を道連れに、江南に船を向けた。辿り着いた鎮江で三人はあらぬ嫌疑で囚われの身に。だが、突然現れた力自慢の少年に救われる。彼は公子を守る天命を果たさんと一行に加わった。運名の糸にたぐり寄せられ、四人は桃花源を目指す。行く手を阻む謎と陰謀!中国歴史伝奇小説、好評第二弾。
桃花源奇譚 月色岳陽楼
捕吏に追われる公子は、己の命を狙う刺客と一緒に杭州の川へ飛びこんだ。翌日、落水の衝撃から目覚めたのは、不思議なことに遠く離れた蘇州の地。数奇な移動を共にした刺客に、母をさがしあてるまでの猶予を約束させ、ふたりは鄂州をめざす。母の行方を知る女の後を追って珍道中がはじまるが—中国歴史伝奇小説、急転の第三巻。
桃花源奇譚 東京残桃夢
運命と仙人にみちびかれ、この世ならぬ桃の木にたどりつく。見る間に蕾がふくらみ、ふわりと咲き、そして散る…花の一生をいちどきに見せる、それは不思議な大樹だった。だがその時、命を狙う追っ手が迫り、公子たちは敵味方あい乱れて、伝説の里・桃花源へ足を踏み入れる—中国歴史伝奇小説、待望の最終巻。
トクマ・ノベルズ
コミックス
一巻で止まってるみたいです。
時は西暦1020年、宋国第三代皇帝の治世。 河上の花都・開封で、少年・白載星(はくたいせい)は母を捜しもとめ、 旅芸人の少女・陶宝春(とうほうしゅん)は祖父の死に直面する。彼らをとりまく様々な人間たちとその思惑── 不老不死の謎をはらんだ土地・桃花源をめぐって 運命の糸はたぐりよせられてゆく