東映Vシネマ

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東映Vシネマ

東映Vシネマは、東映ビデオが、制作、発売する劇場公開を前提としないレンタルビデオ専用の映画作品、及びそのビデオ商品の総称。DVD化もされている。単に「Vシネマ」と通称されることは多い。
「Vシネマ」は、劇場用映画に対して、ビデオやDVDの商品形態でリリースされることを目的に作成された映画を指す総称として使われることもある(テレビ用映画を「テレムービー」と呼ぶのに近い用法)。しかし、「V CINEMA」(ブイシネマ)は、東映ビデオの登録商標になっている。

ただし、東映Vシネマのなかには、リリース後に、映画館で単館上映されることになった作品もある。

1989年から、リリースされたが、基本的には暫減傾向で、2010年現在、最後の新作は2004年リリースの『銭道』になっている。
Vシネマは、ヤクザものや、アクションものが中心のラインだが、青春ものの東映ヤングVシネマ、お色気ものの東映Vエロチカ、東映が企画しアメリカのプロダクションが製作する東映Vアメリカなどもある。ただし、これらのシリーズはいずれも短命で、それぞれ1、2作で終わった。

現在、本来のVシネマが暫減傾向にあるのに対し、1995年からリリースされはじめた「スーパー戦隊Vシネマ」の方は、DVDリリースなども堅調。ただ、「スーパー戦隊Vシネマ」のシリーズ名が採用されたのは1999年からで、当初は、Vシネマとは別ラインとして製作されていた。

東映Vシネマは、当初低予算のシリーズで、一説に「5千万円〜6千万円程度」だったと言われている(当時の相場で、テレビ・ムービーよりは多い予算だが、劇場用映画よりは少ない)。 Vシネマのスタート当初が邦画不況時代で、作品を映画配給網に乗せる予算を制作費につぎ込んだため、と思われる。しかし、結果として、作品自体で収益を得る事に成功。

又、日活系の製作スタッフたちたに製作チャンスを与え、後続世代の若い製作者たちにも製作の場が提供された。Vシネマデビューの監督、スタッフ、俳優などに現役の人材は少なくない。Vアメリカをきっかけに海外進出した若手製作者が『ループ』、『呪怨』などを製作する展開にもつながった。

関連する用語

東映ビデオ
東映ビデオ(東映ビデオ株式会社)は、劇場用映画、テレビドラマ、テレムービー、アニメなどのビデオソフト、DVDソフトの製作、販売活動を行う会社。主要株主は、東映株式会社
邦画不況時代
テレビの一般化を前史として、レンタルビデオの普及を背景に、大手映画会社が大作を全国の専属劇場で同時公開する方式が成り立たなくなった頃が、漠然とさされる。
一般に1950年代半ば〜1960年代初頭が、戦後邦画の黄金期とイメージされるが、邦画不況時代は、漠然と1970年代〜1980年代前半、とイメージされることが多いようだ。
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