作家は編集者と寝るべきか
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最初のほうは比較的小説の書きかたっぽい章題ですが、基本的には表現することにまつわるあれこれについてのエッセイ。創作に関る技術ではなく、ものの考えかたについてのヒントは散らばってると思います。
- 著
- 内田春菊
セクハラ編集者にへこまされたり、3歳児に原稿のデータを消されたりしながらも、驚異的なペースで小説・漫画を発表し続ける怒濤の日々の全貌がいま、明らかに! スカッと全部書いてしまう、思いきりのいい創作入門。
用語や登場人物
- 用語や人名
- 解説
メモ
- 例によって草思社らしい強いタイトル。
- 不平不満が繰り言になると辛いから、似たような内容が書かれてる別の本とか有るなら、読みづらいかも。
- ひたすら語り口が面白いので、エッセイ方向に邁進していることに気もつかず楽しく読んでいた。もちろんそういうエッセイ的な体験(主に不満)部分からも「作家としてのものの見かた」が見えてくる。
- たいへん困った人に多く出くわしているようで、人生たいへんそうですが、それを笑い飛ばして書けるあたりが、いろいろな実績をあげてきた実力とも相関してるのかも知れない。
- 何度か使われていた「作家は記憶力by山田詠美」には同感。常に人間を観察し考察し、違和感や不満や行動を丁寧に記憶しているからこそ、きっちりしたディテールで表現できるものなのだろう。
- 雑多に、ほんとに雑多に描いている。こういうのを読むと、作家とその考えかたにはいろいろあるものだと見識を広げられるところがあって良い。#もの書きもそうだけど、どうしても集団の傾向が偏ると「当たり前は」の幅が狭くなっちゃうからね。
- あたりまえを当たり前としてみないというのが、日常から違和感を拾って作品にしたてるコツなんでしょうね。