マクガフィン

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ロンドンからエディンバラに向けて汽車で旅する二人の男。頭上の荷物棚に紙包みが乗っていた。

「あれは何だい?」と一人が尋ねた。

「ああ、あれがマクガフィンだ。」と相手が答える。

「マクガフィンって?」

「高地地方でライオンを捕まえる道具さ。」

「でも、スコットランドにライオンはいないよ。」

「そうか。それじゃ、マクガフィンじゃないな。」

ヒッチコックが命名した、「監督や観客には意味のないものなのに、登場人物にとっては重要らしい事柄」のこと。

物語上代替が可能で、それをめぐる登場人物のやり取りこそが主題。

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