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[[歴史小説]]であり数学小説とも言える[[ジュニア小説]]。江戸時代の数学書「算法少女」(1775年刊行)を元にしたもの。長い復刊運動の末、[[ちくま学芸文庫]]で再刊された。
 
[[歴史小説]]であり数学小説とも言える[[ジュニア小説]]。江戸時代の数学書「算法少女」(1775年刊行)を元にしたもの。長い復刊運動の末、[[ちくま学芸文庫]]で再刊された。
  

2017年4月16日 (日) 03:34時点における最新版

歴史小説であり数学小説とも言えるジュニア小説。江戸時代の数学書「算法少女」(1775年刊行)を元にしたもの。長い復刊運動の末、ちくま学芸文庫で再刊された。

父から上方の算法を学んだ少女あきは、大名の姫君に教える座を賭けて関流との数学対決を行なう羽目になるが……。江戸に生きる人々と数学との関り、学べなかった子供たちが学べるようになる喜びなどが、生き生きと描かれている。

サンケイ児童出版文化賞受賞。

遠藤寛子

父・千葉桃三から算法の手ほどきを受けていた町娘あきは、ある日、観音さまに奉納された算額に誤りを見つけ声をあげた…。その出来事を聞き及んだ久留米藩主・有馬侯は、あきを姫君の算法指南役にしようとするが、騒動がもちあがる。上方算法に対抗心を燃やす関流の実力者・藤田貞資が、あきと同じ年頃の、関流を学ぶ娘と競わせることを画策。はたしてその結果は…。安永4(1775)年に刊行された和算書『算法少女』の成立をめぐる史実をていねいに拾いながら、豊かに色づけた少年少女むけ歴史小説の名作。江戸時代、いかに和算が庶民の間に広まっていたか、それを学ぶことがいかに歓びであったかを、いきいきと描き出す。

用語や登場人物

用語や人名
解説

メモ

  • きっちりした考証、少女の物語としての組み立て、当時における数学と人々の関りという切り口、などが噛み合った秀作。
  • 元は岩崎書店の少年少女歴史小説シリーズ。江戸時代の数学書「算法少女」(1775年刊行)を元にしたもの。
  • この元の本は、女性が著者となっている唯一の和算書として有名。
  • 無限級数による円周率の話なんてのもキーになってる

書誌情報

算法少女 文庫

ちくま学芸文庫 Math & Science

算法少女 少年少女歴史小説シリーズ

岩崎書店 1974年発行

話題まとめ

チャットログ

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2006/08/20060820.html#200000
算数の楽しさみたいなのが書かれていて、教育的。歴史小説としても、面白い切り口をきっちり調べて書かれていて、なかなかいい。

書評

児童文学書評 - 算法少女
偕成社の『日本児童文学100選』より。

資料リンク

数学資料館 - 算法少女
小説と、元になった和算書「算法少女」の解説。掲載された問題や人物の紹介など。
東京新聞 - 萌える『算法少女』 科学離れに危機感 先生たちの熱意実る

リンク

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