「“お粥のお題 / 初歩者”講評」の版間の差分
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2017年4月15日 (土) 22:48時点における版
“お粥のお題 / 初歩者”講評
お題『寝込んでいるところに彼女がおかゆを作りに』に寄せられた作品についての講評です。
該当作品
講評
[ENO] 初歩者さんので終わりにしよう
[V-zEn] んではCHOBOJAさんの。
[ENO] 本日の最終鍋
[ENO] ラストオーダー
[V-zEn] 第3バージョンでよろしゅうございますか?
[ENO] 第三バージョンで行きましょう
[mihiro] 辛味が効いてそうだw
[V-zEn] http://drupal.cre.jp/node/279
[V-zEn] こちらになります。
[ENO] おかゆを作りに来る、というシチュエーションから、どういった世界を作り出すのかは、作者次第
[V-zEn] #知らない方はいないかと思いますが、CHOBOJAさんは韓国の方で、日本語のラノベ作家を目指しているという。正直外国語ダメな俺は尊敬してやみません。
[ENO] この作品の場合、おかゆがでてくるのはラストの方の一行
[Yaduka] #外国語で普通にチャットできるのは素晴らしい能力ですよね
[ENO] しかし、そのおかゆがちゃんと隠喩として生きていますな
[V-zEn] >彼女の作った粥は暖かった。 以降ですね。
[Banyu11th] かゆ、うま…
[ENO] 何が書きたかったのかといえば、これはもう「疎外感」と二律背反する「渇望感」だと思うのだ
[ENO] 何かを伝える、という道具としての小説とするなら、これはこれでいい
[ENO] 伝えるための道具はフルに使っている、メッセージは確かに伝わる
[ENO] では、理解と共感についてはどうだろう?
[Kannna] 語り手が、難しいと思いました。
[ENO] でもまあ、「疎外感」をテーマにしている以上、共感を求めるのは難しいかもしれないけどね(w
[ENO] 直球なのだな
[ENO] それもストライクゾーンが狭いから
[V-zEn] 割とコーナーついてますね。ずどんと。
[ENO] なぜ、ストライクゾーンが狭くなっているかと言うと、主人行のストイックさなのだ
[ENO] ストイックゾーン、というのは無いからね、あらかじめOTEちんに言っておこう
[Kannna] >ずっと、人の中にいるのが辛かったから。ここに
[OTE] 俺を踏み台にした?!
[Kannna] >入れられたのは。俺にとっては救援だった。」
[Kannna] >それが、社会にとっての、自分の価値を全否定されることだったとしても、それは変わらない。ここに来て、自分だけの生活を始めたとき感じた感動を俺は忘れない。
[ENO] この部分で、読者の想像力にブースターを求めることになる
[Kannna] 例えば、この箇所などと思います。
[ENO] つまり、人の中に入ることが辛い、と思ったことが無い人には、この部分を理解するには、自分の地平から飛び立たなくちゃならない
[ENO] 「そういった感情は、俺の中にもある」ということに気づいている人は、そう多くない
[Banyu11th] オレの中にもあるぜー!!(何
[SiIdeKei] ばんゆーさんのお鼻が、にょきにょきと伸びていくー
[ENO] 人間と言うのは、その感情と、人を求めると言う二つの感情で揺れ動くものだけど
[OTE] 自分の中にある隣人に気付く事は、案外と難しい。
[Banyu11th] そげきの島のそげキングと呼んでくれ。
[ENO] その揺らぎを、正面から見つめることができる人はそう多くない、というべきかな
[V-zEn] これは椎出さんの文章に必要な想像力とはまたちょっと違いますね。キャラクターを捕らえるための想像力と。
[OTE] 確かに、方向性が大きく違いますな。
[Kannna] 目立ってないかもしれないけど>人間は、現実に、自分から触れられるもの以外は認めない。
[ENO] 自分を見つめる目、ある種のストイックな自分を見る視点が
[Kannna] ここ、焦点の1つなんですよね。
[V-zEn] 想像できれば、シンパシーも持てるけれど、できないと難しい。
[ENO] うん、キーワードが目立たないというのも、
[Kannna] #ラストにも火墓おテル
[ENO] その一種のストイックな部分から来ているような気がする
[Kannna] >響いてる
[shirakiya] こんばんは
[V-zEn] ハードボイルド小説のタッチに似ている気がします。気のせいかな。
[ENO] 遠慮してるんだ。遠慮しながら叫んでいる
[V-zEn] ふむ。
[Kannna] なるる<遠慮しながら叫んでいる
[ENO] ハードボイルドの根底にあるのは「ストイックな姿勢」を読者に求める部分
[OTE] 遠慮しながら、か。
[ENO] でも、前半の重苦しい部分があるからこそ
[ENO] 最後の部分に救いを見ることが出来る
[ENO] 今までモノクロームの凍て付いた都市の裏路地の情景の中を映していた映像の最後に、雪と霜の中に一筋の光が差し込んで、緑の芽を照らすような
[ENO] そんな読後感がある
[V-zEn] なるほど。普通なら強調すべきキーワードを、主人公の姿勢(ストイック、遠慮がち、しかし叫びたいことはある)により
[V-zEn] 隠しながら物語を進めていって
[Kannna] んっと、、、
[ENO] 人は人の中でしか生きられない、だがそれを認めるのは実に苦しい。誰もが逃げたがっている。でも人は人を求めようとする。それは業なのか原罪なのか
[V-zEn] 最後のお粥で、その重苦しい雰囲気を僅かに緩ませるわけですね。
[Kannna] キーワードを絞ること自体、比喩の一種なので、もろ隠しとは違うんだけどねー
[V-zEn] 緩ませる>緩ませている
[ENO] 読者に不親切な比喩だよね(W
[Kannna] ラストのお粥は「語り手が、手で触れることができるもの」になってる。
[ENO] だから「ストイック」と評したのですよ
[ENO] これもまた「読み取れる人」を選ぶ
[ENO] 難しいものを書いたものだ
[CHOBOJA] そういうことは。。
[CHOBOJA] というか
[V-zEn] 図らずも読者の想像力を試す形の小説が二題、続いてしまいました。
[CHOBOJA] いきなりじゃなく入れる術を私は知りません。。
[Kannna] それで>人間は、現実に、自分から触れられるもの以外は認めない。 と
[Kannna] 響きあってるのねん<ラストのお粥
[ENO] 読者に不親切であることを責めているわけではないので、誤解し無いように
[EkitaiT] ちょぼさんらしい話っすよw
[ENO] いわゆる「ライトノベル技法」からは外れているけど、これはこれで実にいい
[ENO] まだ、短編の導入部という形だけど、この主人公の過去とか将来とか、日々の日常とか、すごく読みたいと思う
[V-zEn] こう、背景世界が気になる話ですねぃ。
[ENO] 読者の「興味」を引く、という基本的なテクニックはしっかりしている
[ENO] これだけのテキストで、世界の背景に興味を持たせると言うのは
[ENO] かなりのスキルです
[ENO] 主人公が普通ではない、という要素は、よくあるものです
[ENO] でも、それを自分自身を見つめる、という視点から描くのは、そしてその描き方に興味を抱かせる、もしくはある種の共感を持ってそのモノローグが読めると言うのは
[ENO] これは、深く見ていないと書けないのですよ、自分や世界を
[ENO] つまりは「主人公の周囲五メートル」の話でも構わんのです
[ENO] その五メートルをいかに描くかが問題であって、範囲が問題じゃないのですな
[Kannna] はい<範囲が問題じゃない
[AKAgane] ちょぼさんのですか。「俺に触れるなっ! あ、でも、出ていっちゃうのは寂しいんな……」とゆーやつ?
[Kannna] >ENO> これは、深く見ていないと書けないのですよ、自分や世界を
[V-zEn] ww
[Kannna] 例えば、描かれた仮想世界の奥行き感と思うのですが
[EkitaiT] おおw
[Kannna] ほかに何か、ポイントはあるでしょうか?
[ENO] まあ、文章が生真面目だなあと思うけど
[Zero2] おや
[ENO] これは、日本語で書いているキャリアを考えれば、もう文句無い
[Kannna] 世界の奥行きの他に、作者として、考えた方がいいいこと、くらいのところでお願いできますか?<ポイントと言うと?
[V-zEn] かんなちゃんが何を求めてるのか
[V-zEn] わかんねーなー。
[Kannna] ああ
[V-zEn] 何か求めてる事があるんでしょ。たぶん。
[ENO] うーん、このストイックさが命と言うか個性だと思うのだ
[Kannna] 範囲が問題じゃないの関連で、
[Kannna] 何を問題とすべきか、です<お聞きしたいこと
[ENO] 確かに、読者にとって親切な方向に一歩踏み出す方が、いいのかもしれない
[V-zEn] >23:39 <ENO> その五メートルをいかに描くかが問題であって、範囲が問題じゃないのですな
[ENO] でも、それをやってしまうと、味が無くなる
[AKAgane] というか、むしろ背景にある基本的情動をもうちょい見つめてみるのもいいかもしれません>ちょぼさん
[Kannna] はい
[ENO] この「味」の部分
[V-zEn] もう答えでてるやん。いかに描くかだと。それは人それぞれなんじゃない?>カンナちゃん
[AKAgane] さっきの、「触れられない」やつなんかは。ある意味で、誰もが、家族とか友人関係で感じる「距離感と疎外感」が根本にあると思うですよ。
[ENO] これの元になる、考え方や、価値観の出所を
[ENO] もうちょっとしっかり、捉え直した方がいいのかもしれない
[AKAgane] 一緒にいるのに、自分は疎外されているような寂しさ。距離を置きたいのに、無造作に踏み込まれるいらいら。
[ENO] 結構簡単に、ダイレクトに言い切っているのだな
[Kannna] はい
[AKAgane] それこそ、「誰でも」感じることだからこそ、このおかゆの例であるように「特殊」な事例でも共感を呼べるのだと思うのですな
[AKAgane] ですね。あっちからこっちの振幅が大きい。>結論を急ぐ
[ENO] その「ダイレクトな結論」についていけるかどうか、というのは
[ENO] 一つの課題かもしれない<結論を急がない
[CHOBOJA] そうですね。
[Kannna] ありがとございます。
[ENO] 読者は戸惑うのだな
[ENO] その戸惑いを喜ぶ読者も入るから、一概に悪いとは言えないのだけど
[ENO] 作者が思っているより、読者は鈍感で、小回りが効かない
[AKAgane] これが、「お母ちゃんとケンカしてプチ家出して夜の町で風邪ひいてしまったら、彼女がおかゆ作ってくれて、うまかったらそれは母ちゃんが実は作ってくれたものだった。母ちゃんありがとう」ぐらいの、まさしく一般事例なやつだと
[AKAgane] 少々の振幅はオッケーですな
[Kannna] アタシは、どっちかと言えば、戸惑いを喜ぶ読者ですけど(笑)。このタイプの読者も、戸惑えばなんでもいいわけでもないと思います。
[ENO] と言うか、振幅のすべてがおそらく予想内
[Kannna] #戸惑えばなんでもいいなら、アタシなら、絶叫マシン乗る(笑)
[AKAgane] そこなのですよ
[AKAgane] 今回、特殊事例で「重い」部分であるがゆえに
[AKAgane] 振幅があると、「え? おい、士郎。おまえ、アーチャー相手にあそこまで理想を貫くっていってたのに、そんな簡単に捨てるの?」となる
[CHOBOJA] (また凄いことを)
[meltdown] #それは第三ルートっ<しろー
[V-zEn] ストイックさは良し。後はそれをどう伝えるか。伝えるためには、作者はそのストイックさの元になる考え方や、価値観の出所をもう少し練りこむ必要があるのではないか。という話でよろしいでしょか。練りこんであるならそれをどう表現するか。
[ENO] そういうところですね
[ENO] 意味を伝える、内容を伝える、という点については問題ありません、読めましたし、背景も知りたいと思いました
[ENO] 物語として読むにはしんどくなりそうですが、なに、世の中には「このしんどさがイイ!」というひとが一杯います
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