「リアル」の版間の差分

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(ページの作成:「== リアル == 現実。虚構(fictional)と対置される。フィクションを「これはリアルだ」という場合には、虚構なのに現実感がある...」)
(相違点なし)

2017年4月15日 (土) 22:15時点における版

リアル

現実。虚構(fictional)と対置される。フィクションを「これはリアルだ」という場合には、虚構なのに現実感がある、虚構だけど読者にとっての現実認識と整合するということ。

メモ

  • 作品を「リアルでない」という場合には、読者の認識している「現実とはどのようなものであるか」に反しているという意味であることが多い。ただし、そのような批判をわざわざする場合には、たいてい、面白くないとか感情的に不愉快に感じたなどの、不満が先にあり、それを具体的に示しがたいため、わかりやすい難点としてあがっている場合が多いのではないかと思われる。類例として「人間が書けていない」など。
  • 知識や経験や感性の違いから、著者にとって現実的なものが、読者にとっては違和感を感じるものになることはよくある。
  • 英語のrealは真実みたいなニュアンスもあるので、この意味としては「少年漫画的リアル」というのもわかんなくもないかなあ。
  • 物理的な事象はともかく、精神的な事象でリアルを語り始めるとキリがない。
  • 昔は「リアリティ」と言ってたと思うけど、最近「リアル」って言い方が増えた気がする。
    例えば、アニメの『攻殻機動隊』で、作中キャラが「あそこから別のリアルがはじまってた」みたいなモノローグがあったり。

ノウハウ

  • 読者層を考慮する。学生にとってリアルと感じる社会と、サラリーマンにとってリアルと感じる社会には、齟齬があることは多い。
  • 著者の専門性が高い場合、現実をそのまま書くと違和感を感じられることがある。著者に権威性を賦与したり、蘊蓄的に解説したりすることで対処されることもある。
  • プロらしい描写でもあるように、ちょっとした知られていない知識を「知られていないが」といれると現実感を得られることがある。このとき、読者に取っても体験しがちなものごとと結びつけておくと、例え嘘でもリアルだと感じられる。

関連用語

リアリティ
リアルっぽさ。虚構であることを前提とした読者にとっての現実性。リアリティを感じる、などと用いる。

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