家守綺譚

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明治の琵琶湖近郊で、消えた友人の実家の家守として住みつつ文筆業を営む主人公。彼と、人々やちょっとした怪異との出会いと交流を、各話の題号とした草木をからめて描く。ふしぎとの出会いを柔らかく受け入れる人々が優しい一冊。

梨木香歩

庭・池・電灯付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々出没数多…。それはつい百年前。新米知識人の「私」と天地自然の「気」たちの交歓録。

用語や登場人物

用語や人名
解説

メモ

  • 薄手ですが十分な内容。
  • サルスベリのいじましさが可愛い。撫でさすってもらって惚れて元気に花を咲かせてみたり、ぎしぎしと窓に体を押しつけてみたり、本を読んでもらって喜んだり。
  • まだ民話的世界観が残るところという世界作りが機能している。生き物は恩返しをするし、神の関係者は落ちてくるし。
  • 草木の表題を持つ短い28の話が連なって一冊になってます。計算すると平均6〜7ページ。3000文字程度となります。Webで書いてみるのに良さそうな、短く雰囲気のある話の事例として参考になるかも。メールで百行以内ですね。
  • おとなりのおばさんが犬が好きで、犬へのおすそわけのついでに主人にも色々と分けてくれたり。

書誌情報

新潮文庫

四六判

話題まとめ

チャットログ

http://kataribe.com/IRC/KA-02/2006/10/20061006.html
日常的に怪異がきてもなんとなく平気でそんなもんかと思っちゃう展開。
http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2006/10/20061006.html#010000
こういう、変なことに出会って、深入りはしないけど、ちょっと優しい、ってのはけっこう好み。

書評リンク

資料リンク

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