穴掘り公爵

穴掘り公爵
The Underground Man

公爵の日記と関係者の証言によって構成された、老いた公爵の生活と心理を描き出す。

著

ミック・ジャクソン

広大な邸宅に独居する老いたイギリス人公爵。彼は突然何かに駆り立てられて、敷地内の地下に巨大なトンネルを掘り巡らせた。老いに怯える公爵は、トンネルを徘徊し、幼い頃親に手を引かれ海辺で見た光景の謎に、やがて突き当たる……。
十九世紀に実在した公爵をモデルに、精緻な調査力と奔放な想像力を駆使した衝撃のデビュー作。

メモ

• ブッカー賞最終候補。
• 筒井康隆絶賛。

書誌情報

新潮クレスト・ブックス

• bk1 - 穴掘り公爵

話題まとめ

チャットログ

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2003/02/20030213.html#010000

名前と表紙からして怪しげな雰囲気が漂ってくる。UKの公爵のじいさんが書いた日記、という感じ。結石に悩まされたり、聖書の文句を書いた紙切れをパンに入れるパン職人になやまされたり。メイドみたいのも出て来るし、そういうの好きな方もどうぞ(ぉぃ)

http://www.cre.ne.jp/writing/IRC/write/2005/10/20051017.html#180000

狂気といえば穴掘り公爵っていう本も非常に良かった。日記系の本だが、少し変な老いた公爵の精神が徐々に狂っていくのが分る。キングとかと違って派手な狂気ではないが、少しずつ少しずつ考え方がおかしくなっていくというか。

リンク

• 書籍紹介